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年末のお掃除?Olympus PEN F のレンズの分解清掃 [Camera]

先日 twitter で Olympus PEN F のレンズを分解清掃したとつぶやいたのですが、その後前の記事の写真を見て「なんかクリア!」→自分のも清掃してみようかな?という方が出てきて、参考になればと記事にしてみることにしました。

自分のを分解清掃したときに写真を撮っておけばいいのですが、こういうときっていつもわくわくしちゃって実際に手を動かすことに集中して写真を撮ることを忘れちゃいます。
今回も、写真撮っておけば良かったな〜って思っていたので、良い機会です。
レンズが曇っていた写真はもう撮れないので、ビフォーアフターができませんけど。涙
それでもこれを参考にして眠っている PEN F が復活したり、愛着が増したりしたらうれしいです。

一応お断りを書いておきます。(笑)
この分解清掃はとっても簡単ですが、分解は自己責任でお願いします。
組み上げるときにちょっとだけトリッキーな部分がありますので、記事を最後まで読んでやるかやらないか判断してください。

それでは始めてみましょう。
これは別に後からでもできますが、分かりやすいように、まず絞りを全開(数字が一番小さい絞り)にしておいてください。

DSC_5606.jpg

用意するものは、精密ドライバー(マイナス)の極小または小 1 本だけです。
それを使って、矢印の 3 つのねじを外します。
外れたら、もうカバーが外れちゃいます。

DSC_5607.jpg

一目でわかると思いますが、カバーの耳?と、それが収まる本体側のくぼんだところがあることを確認しておいてください。
次に、真ん中のレンズ部分、ここがねじになっているので、左に回して緩めていきます。
そのまま緩めていくと外れるので、ぽろっと落とさないためにも、回す手を持ち替えるときは慎重に!

実は僕がやったときはここが外れるの知らなくて、その下のプレートまで外しちゃいました。
外した後、何も外すものがなく、じゃこれか?とレンズ部分をねじったら外れて、なんだプレート外す必要なかったじゃん!って。あー、これが致命傷にならなくてよかった〜!

DSC_5608.jpg

はい、これで分解は終わりです!
組み上がった状態では隠れている前玉の裏側、後玉の表側(裏側?)を清掃してください。
あっけないので、自動絞りの仕組みもちょっとだけ勉強しましょー。
まず絞りを最大絞り(数字が一番大きな絞り)にしてください。
この状態では絞りに変化はないはずです。

DSC_5611.jpg

そこで、左上の棒を矢印方向を押すと絞りが絞られます。
と同時に右下にあるレバーが矢印方向に移動します。

DSC_5609.jpg

次にレバーを矢印方向へ動かすと、絞りが開きます。
と同時に左上の棒が元の位置に戻ります。

自動絞りというのは、絞りの値が何であろうと実際にシャッターを切るときだけその絞り値になり、それまでは絞り開放にしておく機能です。そうすることでファインダーが明るくなり、ピント合わせがしやすくなるんです。
でも、常に絞り開放だと、ぼけ(被写体深度)を確認したいに困ります。そのためにあるのがプレビューボタンです。ボタンを押している間だけ、設定している絞りになって、ファインダーに写る映像を実際の絞りで(つまりフィルムに写るそのままの映像を)確認できます。

この棒のある部分、カバーを当ててみてください。
ちょうど押しボタンと同じ場所にあるのがプレビューボタンです。
上で確認したように、このボタンを押すと棒が押されて絞られるという仕組みです。
それと対になる本体側レバーのカバー側にあるレバー。なんかバネが付いて動くのですが、このバネの力で常に絞りを開放側に保っておくのだなと理解しておけば OK です。(笑)
ざっとこんな仕組みです。

そろそろ組み上げに入ります。まずは後玉を取り付けます。

DSC_5612.jpg

次にカバーをはめるのですが、ここが(一応 w)今回一番トリッキーなところです。
カバー側の下のレバーを矢印方向に引っ張ったり戻したりしてみてください。その先っぽがカバー側のもう一つのレバーとでピンセットのようになっているはずです。
カバーを本体かぶせるときに、そのピンセットで本体側のレバーを挟むようにしてかぶせてください。
最初は難しく感じるかもしれませんが、何度かやれば絶対にうまくはまります。
真ん中の穴から引っ張ったレバーが見えていないこと(見えてるとカバーが浮いてるはずです)、カバーを左右に回してみて動かなければ、うまくはまったと思っていいです。

うまくはまったら、外した 3 本のねじを留めていきます。
ねじを留めるときのこつは、1 本 1 本別々に完全に締めてしまわないこと。
まず 1 本、力を加えないでねじが止まるところまで締めます。残りの 2 本も同じようにします。
その後、1 本、軽く力を加えて締め増しします。残りの 2 本も同じようにします。
最後に力をきゅっと入れてしっかりと締めます。締めすぎには注意してください!
こうやって巡回しながら締めることで、均等にきれいに留まります。

組み上がったら、絞りを絞った状態でプレビューボタンを押してみます。

DSC_5616.jpg

押したら絞りが絞られ、

DSC_5615.jpg

放すと絞りが開くという動作になればうまく組み合った証拠です。
あとはレンズを透かしてみて、きれいになったことに悦には入るのみです!
(僕は用もないのに何度もレンズを外しては透かして悦には入ってました。笑)

お役に立てましたか?
わかりづらいところがあったら指摘してください。できるだけ修正して対応したいと思っています。
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コメント 2

うろごつはくば

えっと、自分のハッセルのレンズ清掃もお願いしたいのですけど。
どこに送ったらいいですか。
by うろごつはくば (2010-12-21 15:03) 

bluemagic

> うろごつはくば さん
そんなお高級なレンズ様はプロにやってもらってください!!
壊れても保証無しでよいならただでやりますが?(笑)
by bluemagic (2010-12-22 04:36) 

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