写真一枚にかかる手間 [Darkroom]
Leica M3 + Summicron 1:2/50 (TX)
今回の写真は、プリントからスキャンしたものです。
銀塩写真は、写真を目にするまでにとても手間がかかります。
まずまず「見られる」写真を得るのに、最低 3 枚くらいはプリントしなくてはいけません。
まずは段階露光。
写真を 1 or 2 秒ずつ、だいたい 6 分割して露光します。
この結果を受けて、イメージする濃度の秒数を決定します。
その秒数で今度はストレート焼き(何も細工なしで、全体を露光)します。
これで満足いけばいいのですが、たいていの場合どこか調整したくなります。
今回の場合は、下の方がちょっとつぶれ気味だったので、覆い焼き(その部分の露光量を減らす)をして得られたのが最初の写真です。
これだけ手間がかかれば、プリントに愛着がわくってもんです。
と同時に、画像処理って楽&すごい技術なんだな〜と。笑
あと、この記事用にプリントをスキャンして気付いたこと。
画面上だけで見るとストレートのほうがいいと思う人もいるかもしれませんね。僕も画面で見るぶんにはストレートも悪くないなと思いました。
けど、実際のプリントでは暗部がもうちょっと濁った感じがして、もう少し明るくしたかったんです。
画面の場合、画面自体が発光しているので、その光で濁った感じがとれるからかな?
いずれにしても、やっぱりプリントで見ないとなぁと思いました。
もっと焼かねば♪
高校時代を懐かしく思い出しました。
by mine (2008-07-13 16:26)
オリジナルにはオリジナルの、写真集(印刷物)には写真集の
そしてWEB(透過光)にはWEBの最適ってありますねぇ。
部分部分も気になるけど、全体から伝わってくる感じのほうも大事。
なかなか悩むところです。
by IJK (2008-07-13 17:42)
PCでの画像処理よりも,当然暗室での焼き込みの方が楽しいでしょうね。
撮影したときのイメージと仕上げたいイメージがちゃんとしていれば,引き延ばしの際の焼き込みや覆い焼きはいいと思うのですが,プリントの際にあまり作り込みすぎるのは僕は好きではありません。
でも,現像パットの中から画像が浮かんでくるのはいつも楽しいのですからね。
by ヨシヲ (2008-07-13 21:01)
去年、一枚仕上げるのに印画紙1箱単位で消費していた、がはは。
by ばくはつごろう (2008-07-13 23:42)
私は大体、5枚です。
ネガを見て、露光時間を恐らく・・・と、
検討が付けられるといいのですがね。汗
不思議とElmarは焼きやすいです。(3枚ぐらいでなんとか。)
Summicronは結構、手をかけます(5枚は少なくとも。)
なかでも、Summaronは何回も焼きたくなりました。笑
by kines (2008-07-14 01:17)
> mine さん
思い出すだけじゃなく、もう一度始めたりしないのですか〜?笑
by bluemagic (2008-07-14 05:46)
> IJK さん
それぞれの最適。この情報社会、探せばそのようなことはそこかしこで書かれていますが、やっぱり本当のところは自分でやらないとわからないですね。
撮ったときの気持ち、見せ方、どこで見せるかなどなど、写真ってほんと無限の可能性がありますね♪
by bluemagic (2008-07-14 05:51)
> ヨシヲさん
好き嫌いもありますが、僕の頭はとても単純にできてますから、どっちにしてもあまり複雑なことはできません。笑
by bluemagic (2008-07-14 05:54)
> ばくはつごろうさん
「まずまず「見られる」写真を得るのに」ですから。笑
本気で作品を仕上げようと思ったら、やっぱりそれくらいやっちゃいますよ。
今はとりあえずいろんなネガで枚数こなすことを楽しんでいます。
by bluemagic (2008-07-14 05:56)
> kines さん
そうですか〜。
どのレンズでとかいうのはまだわかりませんが(どちみち 2 本しかレンズないし。笑)、焼きやすいネガ、焼きにくいネガってあるのはわかる気がします。
by bluemagic (2008-07-14 06:00)
オクは ドンドン深い!ズート続く楽しみね、、、
by engrid (2008-07-14 17:20)
おおw
参考になります~!
はやく自分で焼いてみたいなあ。
by レイ (2008-07-14 19:00)
> engrid さん
深すぎますよぉ♪
by bluemagic (2008-07-15 01:43)
> レイさん
いざ、暗黒、じゃなくて暗室の世界へ〜。
by bluemagic (2008-07-15 01:44)
"コレ”をやってしまうと『ネガを見る眼』が養われないので、最近は自粛
しているのですが、簡単に露光時間とフィルタのグレードを決められる方法があります。多階調印画紙でしか出来ないテクですが、ね。
ただし、便利故なんでもかんでもこの方法をやっていると暗室技術が身につかないのでご注意を。
http://www.tokyo-photo.net/print/splitgrade.html
by やっ (2008-07-15 10:04)
> やっさん
このサイトは銀塩プリントやる人にとっては聖典みたいなもんですよね。笑
サイト自体は知ってましたが、このページはまだ未読でした。
なるほど〜。
一度自分の眼でフルトーナルプリントを確認できたら、あまり使わない方がいいのかなと思ったり。
う〜ん、危険な技を教えてもらっちゃいました。笑
by bluemagic (2008-07-15 22:55)
そんなに手間がかかるとは、確かに「作品」の世界ですなあ。
このマックで見る限り、一枚目が断然美しく、本のリズミカルな
陰影がより魅力的に見えます。
by gaucho (2008-07-17 23:50)
> gaucho さん
なかなか手間がかかりますが、この手間を楽しめるのなら、手焼きはとても魅力的です。
一枚目、そういっていただけるとうれしいです♪
by bluemagic (2008-07-18 00:04)